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フォトジェニックたっぷりの涼散歩♪
神岡町の水屋めぐり
当サイトに地元民としてたばる情報を提供いただいている、フォトグラファー比呂池さん。暑い日におすすめのとっておきスポットはないかお伺いしたところ、冷たい湧水が沸くスポットを教えていただきました!今回は比呂池さんの紹介で飛騨市神岡町の湧水スポットを紹介します!
神岡町は鉛や亜鉛を生産する鉱山町として古くから栄え、近年はニュートリノ観測のスーパーカミオカンデや、2002年小柴教授のノーベル物理学賞受賞などで注目を集めました。
最先端の宇宙科学のイメージがある神岡町ですが、今回は暑い夏に特にオススメの町中散策を紹介します。
高原川にかかる藤波橋から望む神岡城
神岡町の西には標高1348mの大洞山がそびえ、山麓からの湧き水がとても豊富です。町中には地域の皆さんが共同で管理する水屋が点在し、年間を通じて水温12~14℃の水が湧き出しています。また、通りの両側の側溝を流れる水の音が町中に響き、いかにも涼しげです。1986年には「船津大洞湧水群」として岐阜県名水50選に選定されました。
その1 権七水屋
万病に効くとされ、100年以上前から大切に使われている権七水屋。昔、権七さんという方が近くに住んでいたので名づけられたとのことです。
この水で冷やしたスイカは最高です。
備え付けのひしゃくですくって1杯どうぞ。果物を冷やしながら休憩しても◎
- 【場所】
- 高原川の道路沿い。「焼肉けやき」隣です。
その2 牛ヶ口水屋
川淵に牛の背に似た大岩があり「牛ヶ淵」が「牛ヶ口」になったという説や、越中富山からの物資を運んだ牛方衆がこの地を「牛ヶ口」と呼んだ説があり、水が引かれてから300年間一度も枯れることなく湧き出しているとのことです。
取材時にはお花に水が注がれていました
- 【場所】
- 西里商店街の「居食屋三平」手前の十字路で坂道を上って行った三叉路の一角です。
その3 柳川水屋
ここには朝日新聞の天声人語を長期にわたり担当したことでも有名な名誉町民「荒垣秀雄さん」の大洞水道に寄せる想いを記載した掲示板があります。
「(前略)台所と洗面所の水道の水は昼夜を分かたず二十四時間流れっ放し(中略)世界中で一番うまい水だ。」
荒垣さんが生活に根付いた湧水としてこの水屋を利用されていたのがよくわかります。
荒垣秀雄さんも絶賛のおいしい湧水
- 【場所】
- 食事処「おいもと」の横の細道を入っていったところにあります。
他にもおいしい湧水どころやノスタルジックなフォトスポットがたくさん
神岡町は、歴史的にとても有名な建物があるわけでも、整った古い町並みが残っている町でもありませんが、懐かしい昭和のイメージで、好奇心を揺さぶられる細い路地や急な坂道、そして豊かな水が湧く水屋が点在します。
左:桜町の水屋/右上:西里通りにある湧水/右下:大津通りには民家の玄関先にも湧き水が…
暑い夏でも水屋で喉を潤すことができるため重いペットボトルは持たなくてもよいので、カメラ持ちは代わりに交換レンズを1本余分に持つことができ、写真撮影をしながらの散策にはとても嬉しい町です。
暑い日はどうぞ名誉町民荒垣さんもオススメ「世界中で一番うまい水」を飲みに飛騨神岡へ!
2015/8/26 UP 取材協力:比呂池写真事務所
飛騨市神岡町の水屋
アクセス | 住所:岐阜県飛騨市神岡町船津及び東町 ご紹介した3件の水屋は徒歩20分程度で回れる範囲です。 高山グリーンホテルから車で約50分 飛騨市観光協会:0577-74-1192 |
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フォトグラファー 池戸比呂志(いけどひろし)さん
高山市にある「比呂池写真事務所」のカメラマン、フォトグラファー。静物から自然、風景など様々な写真を手がけており、市内の撮影ポイントやガイドブックに載らないツウなスポットにも精通。