小京都高山らしい小物と言えば、和を感じる扇子や染物。中でもお香は上品な大人の女性に人気の高山土産。今回はそんな高山のお香屋さんの中でも白檀（びゃくだん）などの伝統的な和の香りから、若い人にも人気のフローラルフルーティーな香りまで約150種類のオリジナルの香りが楽しめる香舗能登屋さんにお邪魔しました。

高山旅行の人気スポット、古い町並。昔の商家がそのまま残され、まるで江戸時代にタイムスリップしてしまったかのような雰囲気はノスタルジーたっぷりで散策するだけでもとても楽しいエリアです。そんな通りに和の香りが漂う一角があります。やわらかいお香の香りに誘われてフラリとお店に入ってみると、そこには様々なお香が。

ノスタルジーたっぷりの古い町並みにピッタリの趣きあるお店

店内には匂い袋やお香はもちろんのこと、薫物(たきもの)とも呼ばれる練香(ねりこう)や仏教の修行で穢れを除くために身体に塗る塗香(ずこう)まで。気軽なお土産から本格的なものまで様々な種類のお香が取り揃えられています。広いお店ではありませんが150種類以上のお香があり、和の香りの製品が凝縮された空間になっています。

様々な種類、香りが楽しめる店内。お香だけではなく匂い袋やかわいらしいお香立ても

白檀(びゃくだん)や沈香(じんこう)を使った高級製品からリーズナブルな手に取りやすいものまで様々な商品が揃う店内。ご主人いわく「一人でも多くの方に手に取っていただいて和の香りを知っていただきたく始めました」。香の種類や原料、オススメ商品について伺った時もとても気さくに答えていただきました。今まで嗅いだことのないような香りも多く、こんなにたくさんの素敵な香りがあることを初めて知りました。

気さくなご主人に和の香りについて教えてもらいました

定番の古い町並観光でじっくり古き良き和の空気を楽しんだらぜひ香舗 能登屋に足を踏み入れてみてください。ご主人に伺う香りの話はとても奥深いのでいつの間にか香りの世界だけに留まらず、和の文化にも引き込まれます。
皆さんも旅先から香りのお土産を一ついかがでしょう。旅から帰って落ち着いた時にちょっと火をつけてみて下さい。香りに乗って旅先の思い出が思い浮かんでくるというのも素敵でしょう。
文献協力：（有）地域自然科学研究所