前回に引き続き、今回は飛騨市神岡町の魅力をさらに深掘りしてご紹介します!
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「飛騨神岡が生んだ日本一の鮎」
かつて鉱山の町として栄えた神岡町には、昭和の面影を残す街並みや、今も暮らしの中で大切に使われている湧水など、昔ながらの風景が数多く残っています。
一方で、世界最先端の宇宙素粒子研究が行われる場所でもある神岡。
昭和レトロな町並みと、最先端の科学。
一見すると異なる2 つの魅力が、ひとつの町に共存しているのが神岡のおもしろさです。
今回は、そんな神岡の町を歩きながら楽しめるスポットをご紹介します。
30秒で記事がわかる要約!

高山グリーンホテルコンシェルジュです。
本記事をの内容を簡単にお伝えさせていただきます!

昭和レトロと宇宙科学が息づく飛騨神岡をご紹介!
鉱山の町として栄えた神岡には、レトロな街並みや共同水屋など懐かしい風景が残る一方、世界最先端の宇宙研究が行われる「スーパーカミオカンデ」のまちとしても知られています。自然や歴史、科学が共存する飛騨神岡ならではの魅力をお届けします。
目次
昭和レトロと最新の科学が共存する神岡町
藤波八丁
まず訪れたいのが、神岡町を流れる高原川沿いの「藤波八丁」。
赤い藤波橋から神岡大橋にかけての渓谷沿いには遊歩道が整備され、四季折々の美しい景観を楽しむことができます。
夏は濃い緑に囲まれた清々しい景色が広がり、秋には色鮮やかな紅葉も楽しめます。
川沿いに建物が連なる神岡ならではの景観も見どころのひとつ。
現在ではなかなか見ることのできない、川と暮らしが近接した独特の町並みを眺めながら、
ゆっくり散策してみてはいかがでしょうか。
日本一の鮎を育む、神岡の豊かな水
神岡町を歩いていると、あちらこちらで目にするのが「共同水屋」です。神岡は湧水が豊富な水の町。
水屋は、かつて野菜を洗ったり、洗濯をしたりする場所として利用され、現在も生活用水として使われているところがあります。
地下水は年間を通して水温が安定しており、神岡では約11℃。
夏はひんやりと冷たく、冬には外気よりも暖かく感じられる地下水ならではの特徴があります。この豊かな水は、神岡の人々の暮らしを支えてきただけではありません。以前ご紹介した、「日本一の鮎」を育む清らかな水にもつながっています。
神岡の水は「岐阜県の名水50選」にも選ばれており、その清らかさは、この町の大きな魅力のひとつです。
かつて上水道が整備される前には、住民がそれぞれ水道組合をつくり、山水や湧水を各家庭へ引いて利用していました。
その名残から、今でも山水と市の上水道、2 つの蛇口があるご家庭もあるそうです。
水屋は単なる生活の場ではなく、住民同士が顔を合わせる「よりどころ」としても大切にされてきた場所。
現在も地域の方々が共同で維持・管理しながら、大切に受け継いでいます。
趣のある水屋を探しながら、神岡の町を歩いてみるのもおすすめです。
※町民の方が使用されている場合は、お声がけのうえご利用ください。
※一部、飲用に適さない水屋もありますので、ご注意ください。
渋さがたまらない!レトロ看板
神岡の町を歩いていると、思わず写真に収めたくなる「レトロ看板」にも出会えます。
少し色あせた看板や、昔ながらの店構え。
現在は閉店しているお店もありますが、その趣ある外観を活かした人気のカフェなどもあり、
昭和の雰囲気を感じながら町歩きを楽しめます。
- アクセス
- 岐阜県飛騨市神岡町船津1193
- 店名
- アメリカンベーカリー
- 営業期間
- 10:00 ~ 17:00
定休日:不定休
地元の人々に長く愛されている名喫茶店で、その歴史はなんと65 年以上。
神岡の食材を使ったメニューのほか、看板メニューのソフトクリームも人気です。
レトロな雰囲気の店構えとともに、神岡ならではの味を楽しんでみてはいかがでしょうか。
歴史スポットを巡ろう
鉱山の町として栄えた神岡には、当時の歴史を感じられる建物も数多く残されています。
かつて神岡には花街もあり、その名残を今に伝える場所のひとつが「若松屋(旧深山邸)」です。
当時の佇まいを残す、貴重な文化遺産のひとつ。
かつては、お偉い方々が人目につかないよう、裏口から出入りしていたともいわれています。
現在では、春に開催される「夜桜夜市」の際に着付けの場所として利用されるなど、地域の人々にも親しまれています。
このほかにも、神岡の鉱山の歴史を学べる「鉱山資料館」や、かつて鉱山の迎賓館として使われていた「神和荘」。
さらに、国登録有形文化財にも登録されている、築80 年を超えるヒノキ造りの「浅井銃砲火薬店」など、
歴史を感じられる建物が今も数多く残っています。
町を歩きながら、ひとつひとつの建物に刻まれた歴史を探してみるのも、神岡観光の楽しみ方のひとつです。
神岡の町をかつて走っていた「旧神岡鉄道」。
昭和41 年から平成18 年まで運行されていた鉄道は、廃線後、現在では自転車型トロッコで線路の上を走る
人気アクティビティ、「レールマウンテンバイク Gattan Go!!」として生まれ変わっています。
ペダルをこぎながら進む線路の先には、渓谷を吹き抜ける爽やかな風と、迫力ある景色。
かつて鉄道が走っていた場所を、自分の力で進んでいく特別な体験を楽しめます。
神岡ならではの景色を、ぜひ体感してみてください。
令和5 年にリニューアルした神岡城
神岡の町を見渡すように建つ「神岡城」も、ぜひ立ち寄りたいスポットです。
神岡鉱業創業100 周年を記念して造られた模擬天守で、現在では神岡の町のシンボルのひとつとなっています。
敷地内にある「旧松葉家」は、岐阜県の重要有形民俗文化財にも指定されています。
神岡城の館内では、縄文時代の土器や石器をはじめ、神岡の城下町の歴史などを紹介。
展望台からは、神岡の町並みを一望することもできます。
午後になると高原川から風が吹き上がり、夕方にはぐっと涼しくなるのも神岡ならでは。
町歩きの途中に、ひと休みしながら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
開館期間:4 月1 日~ 11 月30 日
営業時間:9:00 ~ 16:30
入場料:200 円
※冬季期間中は閉館しています。
宇宙科学館「カミオカラボ」を備えた道の駅「宙(スカイドーム)・神岡」
神岡を語るうえで、もうひとつ欠かせないのが「宇宙」です。
神岡には、世界的にも有名な素粒子観測施設「スーパーカミオカンデ」があります。
「スーパーカミオカンデ」…旧神岡鉱山の地下約1,000m に設置された、東京大学宇宙線研究所が運用する
巨大な水チェレンコフ型宇宙素粒子観測装置です。
その目的は、目には見えない「ニュートリノ」の性質を調べ、宇宙の謎を解き明かすこと。
ニュートリノは、原子よりもさらに小さく、人間の目では捉えることのできない素粒子です。
宇宙から飛んでくるニュートリノを観測するためには、非常に感度の高い検出器が必要になります。
神岡が観測場所として選ばれたのは、山に囲まれた地下深くに硬い岩盤があり、巨大な観測装置を設置するのに
適していたため。
スーパーカミオカンデには、直径39.3m、深さ41.4m にも及ぶ巨大なタンクが設置されています。
そのスケールを想像するだけでも、驚かされますよね。
そして、この神岡で行われた研究は、世界的な科学の成果にもつながっています。
2002 年には、前身となる「カミオカンデ」による天体ニュートリノの観測などの功績により、
小柴昌俊さんがノーベル物理学賞を受賞。
さらに2015 年には、「ニュートリノ振動」の発見により、梶田隆章さんがノーベル物理学賞を受賞しました。
そんな神岡の宇宙研究について、もっと身近に、そして楽しく学べる場所が、道の駅「宙(スカイドーム)・神岡」に
併設された宇宙科学館「カミオカラボ」です。
カミオカラボは、神岡で行われている研究の魅力を広く伝え、科学を身近に感じてもらうための施設。
館内では、実際の観測装置と同じ材料・取り付け方で忠実に再現された光電子増倍管を見ることができ、
スーパーカミオカンデのスケールを体感できます。
迫力のある映像やゲームを通して、普段は意識することのない素粒子の不思議な世界を楽しめるので、
お子さまの夏休みの自由研究はもちろん、大人も思わず夢中になってしまうはず。
「宇宙」と「私たちの暮らし」がどのようにつながっているのか。
そんなことに思いを馳せながら、科学の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。
館内では、サイエンスコミュニケーターや研究者によるミニ講座なども定期的に開催されています。
ランチタイムトーク:土日祝 12:20 ~
ゲストトーク:月1 回開催(1 ~ 3 月を除く)
展示を見ていて気になることがあれば、スタッフの方に気軽に質問してみてくださいね。
そして現在、神岡では次世代の大型観測施設「ハイパーカミオカンデ」の建設も進められています。
スーパーカミオカンデよりもさらに大きな観測装置によって、これまで以上に多くのニュートリノを観測できるように
なることが期待されています。
これから神岡で、さらに新しい宇宙の謎が解き明かされていくかもしれません。
未来のノーベル賞につながるような研究が、ここ神岡から生まれる可能性も――。
そう考えると、なんだかワクワクしませんか?
- アクセス
- 〒506-1124 岐阜県飛騨市神岡町夕陽ケ丘6
- 店名
- カミオカラボ・道の駅「宙(スカイドーム)・神岡」
- 営業期間
- 9:00 ~ 17:00(入館は16:30 まで)
定休日:水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12 月29 日~ 1 月3 日)
入場料:無料
道の駅では、飛騨の特産品を販売しているほか、レストランや軽食コーナーも充実。
5 月~ 11 月には、農産物販売所で新鮮な朝採れ野菜も販売されています。
神岡のマンホールを探してみよう
神岡の町を歩くなら、足元にも注目してみてください。
神岡の町のシンボルとして親しまれているのが「ちんかぶ」です。
「ちんかぶ」とは、清流に生息する淡水魚「カジカ」の方言。
きれいな水のある場所にしか生息できない魚で、豊かな水に恵まれた神岡の町を象徴する存在ともいえます。
そんな「ちんかぶ」は、ご当地マンホールやマンホールカードのデザインにも採用されています。
マンホールカードは、先ほどご紹介した道の駅「宙(スカイドーム)・神岡」で手に入れることができます。
町歩きの際には、ぜひ足元にも目を向けて、神岡ならではのマンホールを探してみてくださいね。
昭和から宇宙へ。神岡ならではの町歩きを
飛騨神岡の町巡り、いかがでしたでしょうか?
昭和の面影を残すレトロな街並み。
暮らしの中に今も息づく豊かな水。
鉱山の町として栄えた歴史。
廃線を活用したアクティビティ。
そして、世界最先端の宇宙科学。
一見するとまったく違うように思えるものが、ひとつの町の中でつながっているのが神岡の魅力です。
高山から少し足を伸ばせば、いつもの飛騨とはまた違った景色に出会えます。
「昭和」と「宇宙」が共存する町・神岡。
ぜひ実際に町を歩きながら、その奥深い魅力を探してみてはいかがでしょうか。
飛騨神岡へのアクセス
- アクセス
- ○車の場合
高山市内から
車で約50 分
名古屋方面から
東海北陸自動車道を利用し、飛騨清見IC から飛騨卯の花街道を経由して飛騨古川へ。
その後、国道41 号線を経由して約30 分。
東京方面から
中央自動車道・長野自動車道を利用し、松本IC から高山市奥飛騨温泉郷方面へ。
平湯バスターミナルから国道471 号線を経由して約50 分。
富山方面から
富山きときと空港・富山IC から国道41 号線を利用して約1 時間。
○公共交通機関
JR 高山本線「飛騨古川駅」から、濃飛バス「古川神岡線」で約45 分。




















