地元民がとっておきにしている“たばる”な情報を突撃取材!
- 歴史・文化
- スポット
- まちなか
- 通年
ご縁や子宝、厄除けの小さなパワースポット
さるぼぼ神社
真っ赤なお顔に愛らしい黒の腹当てをした「さるぼぼ」は、今や全国的にも有名な飛騨高山の民芸品でもあり、愛されるマスコット。
飛騨の方言で猿の赤ちゃん、を意味するこの人形は、奈良時代に中国から遣唐使によって伝わったものが原型とされ、当時の貴族によって安産のお守りとして飾られていました。
やがて民間にも広がると、余り布で家庭で作られたものを安産や子宝を願い嫁入りに持たせたり、子どもの遊び道具になっていたそうです。
その後、時代とともに様々人形へと変わっていく中で、飛騨高山の地にその原型がのこり受け継がれてきたのが、現在のさるぼぼだと言われています。
安産、子宝のお守りとして、また幸せな結婚を願い、祖母や母の手によって作られてきたさるぼぼ。
猿は音読みで「えん」と読むことから、良縁のお守りとして、また訓読みの「去る」とかけて災いが去る、病が去る、とう二つの願いを込め、飛騨人の心の支えとして現在も愛されています。
そんな飛騨の守護天使ともいえるさるぼぼの、言わばパワースポット的な存在なのが、ここさるぼぼ神社。
ご神体として大変な難工事だった安房トンネルと飛騨トンネル、二つのトンネルの最後の貫通石が、どんな岩をも通す、願いを叶えるべく祀られています。
2005年 東照宮より分霊拝戴した小さな神社には、無事の安産や願いをしたためた、たくさんの絵馬やおみくじが奉納され、その愛らしさも人気の秘密。
高山祭の屋台の三番叟を模したさるぼぼが可愛い御朱印もいただけるので、ぜひお願いしてみたいところです。
こちらで引くことが出来るさるぼぼのおみくじも要チェックです!
そんなさるぼぼを40年以上前から作り続けているのが、有限会社オリジナル。専務取締役の中澤淳さんにお話を伺いました。
「さるぼぼを作り始めた当初から、岐阜県内以外では作らない、という姿勢を守ってきました。たとえ安く出来ても、海外で作ったものに飛騨、と言う名前だけをつけて売っても、それは受け継がれていかないと思います。
飛騨の中で、飛騨の人たちの手から作っていく。現在は300名以上の方が登録され、内職でさるぼぼを手作りしています。80代以上の方も5名いらっしゃって、現在も活躍されているんですよ。」と中澤さん。
さるぼぼは中澤さんらの加盟する「飛騨のさるぼぼ製造協同組合」が管理し、安易に使われることのないよう守り続けています。
「さるぼぼも人々の暮らしの中で込められてきた願いが知られることで、お守りとして求められ広く知られることとなりました。現在では様々な願いを込めたカラーのさるぼぼ、子福さるぼぼといったマタニティのさるぼぼやスポーツや受験など目的にあったさるぼぼも企画しています。」
手作りならではのさるぼぼのノウハウを活かした、さるぼぼ作り体験も好評です。
「腹当ての色を選んで、願いを手書きして仕上げる30分のコースと、手縫いで仕上げていく1時間のコースがあります。カップルで体験された男性は、針を持つ機会がないので新鮮だと喜ばれたりしますね。完成した世界で一つだけのオリジナルを持って、さるぼぼ神社にお参りして写真撮影をする方も多いですよ。」と中澤さん。
みなさまの願いが叶うパワースポットとして愛らしいさるぼぼに思いを託して、ぜひとびきり可愛いショットを残してみてくださいね。
2020/11/04 UP さるぼぼ神社 高山グリーンホテル 飛騨物産館内
Youtubeでは、
さるぼぼ作りのインタビュー動画を公開中!
ご縁や子宝、厄除けの小さなパワースポット。高山グリーンホテル 飛騨物産館内に”さるぼぼ神社”があります。小さな神社ですが東照宮より分霊拝戴したれっきとした神社です。
飛騨物産館
アクセス | 〒506-0031 岐阜県高山市西之一色町2-180 |
---|---|
営業案内 | 7:00~22:00 定休日:(ホテル営業日に準じる) |
電話 | 0577-33-5505 物産館サイト > |