Vol9 日本一のご当地米「和仁農園」の話
2020/8/14 UP 取材協力:和仁農園
高山で食事のお楽しみというと飛騨牛や郷土料理が有名ですが、実は飛騨には日本で最も権威ある品評会で「日本一おいしいお米」と評されたご当地米があります。それが和仁(わに)農園のお米です。日本で7人しかいない(2015年現在)最高の米農家に与えられる「名稲会・ダイヤモンド褒賞」を受賞した園主の和仁松男さん。実は稲作歴は12年。農業歴30年以上という人もざらな業界では異例の最高栄誉受賞。しかも本業は建設会社の社長さんなんです!お米が美味しいこの季節、飛騨が誇る日本一のお米の秘密を取材しました。
このお土産が買えるエリア:銘菓・駄菓子エリア
たわわに実った稲穂もほとんど刈り取られ、高山市街の田んぼに稲干し風景が広がるころ。奥飛騨の見座(みざ)地区にある和仁農園では10日遅れの稲刈りが始まったところでした。広がる黄金の絨毯からこちらに手を振る男性。日本最高峰の米職人“名稲会”の1人、和仁松男さんです。今日は私の所属する高山グリーンホテルの料理長と一緒に、今年の収穫の出来栄えや仕入れについて打合せするため現場を見学させてもらっています。
左:猪野料理長
右:和仁さん 仕入れ検討のため和仁さんに現場を案内いただきます
和仁さんの育てたお米は伊勢神宮の奉納米にも選ばれるほど。まさに日本一おいしいお米を作る農家です。この一面の稲穂がこれから収穫され美しい米粒に変わり、茶碗に盛られたつやつやのご飯になるところを想像するとワクワクします♪それにしても他の農家より10日遅れの収穫。取材のアポを取る際に「え?10月中旬ですか?」と思わず確認してしまいました。
収穫は他の農家より10日遅れ、すっかり空が高くなった10月中旬に行う
「うちの農業の基本は嘘偽りのないそのままの米作りをすること!収穫が遅いのも、朝晩の寒暖差が大きいほどお米が熟して美味しくなるので、今の時期なんです」
土地の特性を無視して人間の都合のいいようにしたり、成長剤を使うような嘘偽りはしないという和仁さん。どんな工程でもそのモットーは一貫しているという。
「コンクールで賞をもらうだけなら、そのためだけに特別に手をかけたお米を作って出品すればいい。でもそれでは嘘をつくことになるのでうちではどの田んぼも同じ品質になるように耕作して、そして検査して確認します。うちは建設業が本業なので米作りは失敗して当然の素人。だからあえて原点に戻って特別なことは何もしません。お米の品種特性、地域の環境に合わせた“そのままの米作り”をしているだけなんです(笑)」
品評会で賞を取る秘密を聞かれることもあるが、「特別なことは何もしていない」という和仁さん
そんな和仁さんのお米。今日収穫しているのはもちもち感が特徴の乙女ごころ(ミルキークイーン)に炊きたての甘みがたまらないコシヒカリ。どちらもおいしさ日本一のお米です!収穫したお米を見せていただくと、おや?なんだか粒が少し小さいような…
「通常お米の買取りは品質に関係なく重さで取引されます。なので必要以上に肥料を与えて米粒を大きくしたお米が出回ります。追肥をしたお米は粘りがなくなり食感も落ちます。人間で言う“メタボ状態”になり農薬量も増えます。うちのお米は追肥は一切しません。粒が小さいのもこれがこの品種の本来の大きさなんです」
なるほど“嘘をつかない農業”のスタンスは確かに一貫しています。
和仁農園の米粒は綺麗に透き通っていて普通のお米より小ぶり
耕作を放棄された土地がどんどん増える飛騨。「本業の土木で培った技術を農地再生に応用して農業を始めよう」今でこそ米農家最高峰の称号を持つ和仁さんも最初は全く違う分野からの参入で苦労しました。毎日が独学研究の積み重ねで迷いや不安の連続。でも、「昔から飛騨の米は美味しい」と言われていたことを信じて、ひたすらこの土地の特性を活かす偽りのない農業に取り組みました。
保存方法にもこだわる和仁さんの米作り
そうして「この土地そのままのお米の味」を貫いた和仁さんのお米。その味を保つために保存方法にも特別なこだわりが。通常お米を保存する際にはもみ殻を取って玄米の状態で保存しますが、和仁農園のお米はもみ殻のついたまま袋に入れて保存します。その上倉庫内は1年中20℃以下に温度調整されており3~4年経っても劣化せず分析検査に出した結果も新米とほとんど変わりません。「3年以上経った米でも水につければ発芽します。それくらい鮮度を保っています(笑)」
倉庫内ではエンジンのある乗り物は排気ガスが出て品質に影響するので電動用フォークリフト以外の乗り物は厳禁!食べてくれる人の口に運ばれるまで徹底した飛騨のお米そのままの味を提供するこだわり!
高山に来たらぜひともご賞味いただきたい和仁さんのお米!
皆様も高山に来たらぜひ一口和仁さんのお米を食べてみてください。口に含んだ瞬間広がる、お米が本来持つ自然な甘みは一口食べればどんどん食欲が沸きあっと言う間におかわりを口にしていることでしょう(笑)
朝から和仁農園の炊きたてご飯を召し上がれ!
朝ごはんのために和仁さんのお米を仕入れている猪野料理長。今回の打合せで新米の出来栄えに大満足!早速仕入れさせてもらえるよう契約成立!
2020年より、緑亭 グリーンコート で全日提供できるようになりました!日本一のお米を
ぜひ味わってください。
和仁農園のお米を使用したお土産
飛騨物産には新しく和仁農園さんのお土産コーナーが登場!和仁農園さんのお米を使用したお土産を数多く取り揃えております。
和仁農園 お米3種(乙女ごころ・黄金の煌めき・白銀の香り):
540円(300g)/1,080円(900g)
高山市で日本一になった「和仁農園」さんのお米です。毎年、開催されているお米の味を競う「米・食味分析鑑定コンクール」で過去9回の金賞を受賞歴を誇る、お米作りの名人です。
和仁農園 米粉ボートクッキー:410円
なかよしこめこめクッキー:350円
おこめクッキー詰め合わせ:1,620円
ホテルレストランで使用している和仁農園さんのお菓子が登場です。
米粉のサクサク食感を楽しみたいなら「米粉ボートクッキー」がおススメ。
米粉と野菜で出来た「なかよしクッキー」は砂糖と塩を使っていないので、ペットも人も一緒に召し上がれるクッキーです。
贈り物におススメなのが「詰め合わせセット」。4種類のクッキーと米粉ラスクが入っていて米粉菓子の魅力を堪能できます。
ワニ博士の米粉パンケーキミックス:490円(200g)
小麦粉を使わないで、もちもちしっとりの米粉パンケーキがご家庭で作れます。また豆乳で作れば、卵、乳製品を使わないパンケーキが作れます。
ワニ博士の煌めき米粉:300円(200g)
お菓子作りや調理にも使える万能米粉です。
揚げ物の衣に使えば、米粉は小麦粉に比べて油の吸収量が少ないので、揚げ物もヘルシーに作れます。
煌きミニ五平餅
種類:白米(みそたれ)、梅味(桜あん)、昆布(粒あん)
各6本入り 1,180円(税込)
「黄金の煌き」を使用した、ミニサイズの五平餅です。
レンジまたは湯せんで温めてから、オーブントースターで焼いてお召し上がりください。